マイ・ブロークン・マリコ をみた

自分の想像力のなさと語彙力の無さに毎日呆れているので、これから観た映画や書籍の感想を綴りたいなと考えた。いつまで続くかも分からないし、一応可視化できるありきたりな自己満っていうことで。

 

 

2022/10/07(金)

 

永野芽郁ちゃんと奈緒ちゃんの「マイ・ブロークン・マリコ」をみた。

 

一言で言えばロードムービーだろうか。それとも女性版でバディが不在のバディムービーなのかな。それとも、ハードボイルド、といったところかな…

 

破天荒な性格の永野芽郁ちゃん扮するシイノトモヨは、中学生の頃からスパスパタバコを吸うし、番長みたいな性格だし、大人になった今は更にパワーアップしてて、大股開いてタバコを吸うし、「クソ上司」って登録して上司の小言は綺麗にスルーだし、ラーメンひとくちがやけに大きいし、携帯の画面バキバキだし、靴のスペアはないし、物の扱いが雑だし、よく分からないところで熱中するし、思いつきがすごいし。正直私は苦手なタイプだな。そんなんだからマリコと友達になれた?私にはよく分からないなぁ、でもお互いの欠陥を埋め合う存在だったんだよね、きっと。

 

シイノはバスの中で出会った学生も、3人でキャッキャしてる子より1人でぽつんと座っている子に惹かれていた。関わりがないのに何故か降りたあとも手を振っていた。特殊な雰囲気の子に惹かれるのか、自分と似ていると思ったのか…

 

シイノは作中で2回飛ぶ。そのどちらも、“水”が関連している。私の想像力の無さではその水の関連性がよく分からなかったが、のちのち調べてみると〈作劇の中でも物語を跳躍させる為のもので、シイノが次のステージに進むためのイニシエーション(儀式)を象徴しているのだろう。〉と綴られている方がいた。なるほど、、

 

職場とのコントラストもより思いつきの旅をより輝かせていたのだと思う。それにしても強烈に芯を持っていすぎる方でびっくり。

 

奈緒ちゃんは“ファムファタール”と呼ぶにはちょっとニュアンスが違うかもしれないけど。それでも男を惑わしてしまう女であったことには違いない。私の周りにはいないけど、いるんだろうなぁ、こういう女の子…

 

2人の共通点は、お互い強烈な依存を持っていて、且つお互いの人生を翻弄する女である点。

 

思わず空が落ちてきそうな曇天具合が全編を覆う中、主人公の心も私たちの心も晴れないけど、ラスト晴れたかどうかは、見る人の自由だったところもますます想像力が掻き立てられて、不足しすぎている私にとっては難しかった…